にごらない

超雑記

けものフレンズの原作を追え:フォトムック『サーバルパーク』

入手するまでがイベント化の人気


サーバルパーク (SUN-MAGAZINE MOOK)

サーバルパーク (SUN-MAGAZINE MOOK)

Amazonで納期2-4週になってる。


紀伊国屋は在庫僅少だけど今なら翌々日着。


hontoでは納期1-3日。探せばあるなあ。


 任天堂のハードを発売日になんとかして買うのがイベントであるように、こういう本は探しだすこと自体がイベントである。紀伊国屋で在庫◎になっていたのを確認して札幌本店で買ってきたが、今もう在庫なし。QMA界隈でデモンズタワーと呼ばれていたアニメイトの入る丸大ビル(メロブ、らしんばん、リブレットなどが同居、先年ゲーマーズも移転してきた)至近のジュンク堂にはありません。欲しいフレンズは在庫◯の紀伊国屋オーロラタウン店へGO。


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「本の場所を特定できません。申し訳ございませんがお近くのスタッフまでおたずね下さい」……いや、こんなことで書店員さんの手をわずらわせたくない……! と動物写真集のコーナーに面陳されてるのをみつけました。正直、最初にアニメとかコミック売り場のほうを回った。


eBookJapanと楽天Koboには電子書籍版があったよ。耐えきれないフレンズに。両方とも試し読み可能。こういう動物写真集はスマホで持ち歩いて出先で心を落ち着けたいときに良いかもしれない。



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いろんなストックフォトから写真をひっぱってきているため、日本の会社じゃないKindle向けは権利関係からできないか遅れるかなんだろうか。これは電子書籍で読んでも「紙で欲しい……」と感じてしまう種類の本かもしれません。使用写真の出どころが出どころなのでネットだと検索すればいいのでは、ということにもなるし。紙版でもサイズがA5だから電子書籍並みに持ち歩いて出先で心を落ち着けられるよ! コンビニ流通得意な出版社のようなのでコンビニ売りしてるところもある。ファミマを中心に気にかけておくといいかもです。


どんな内容なの


 前述の通り、ストックフォト中心の構成ではありますが、なにがすごいって帯に「すごーい」とか書いてあるから完全便乗と誤解されてるけど意外とちゃんと作ってるんですよ! けものフレンズのブレイクから企画立ち上げてこのタイミングで出せたのかすごーい、と思われがちですが、以下の記事を読むと「超絶タイミングのたまたま」らしい。


nlab.itmedia.co.jp


サーバルのことを聞こうとしたらまずしんざきおにいさんになるのか。しんざきおにいさんを信じろ。

withnews.jp


 写真だけではなく解説ページが16頁あり、しんざきおにいさんのお話をはじめとして、サーバルの基礎知識が得られます。全国で公開されている24頭のサーバルの所在と年齢などが一覧できるのもいいですね。額にMの字があるネコはイスラム圏で「ムハンマドのネコ」としてかわいがられるらしいので、ムスリムの人たちはサーバルも好きだろうか。うちの額にMの字があるネコの動画をYoutubeにあげたらトルコのかたからイスラム語で喜びのコメントが寄せられたことがありました。


 「ペットとしてのサーバルキャット」ページは賛否両論あるかとは思います。ただそういう存在がいることは事実ですし、野生動物を飼うことの是非を考えるとっかかりにはなるかなと。たとえば、本に出てくるブリーダーさんはベンガルも扱っているのですが、ベンガルは野生のヤマネコとイエネコを掛け合わせた品種なので、正当な品種とは認めていないネコ協会のほうが多いです。


www.seiryubengals.jp

取り上げられているサーバルキャットブリーダーさん。サイトを見る限り、まっとうなブリーダーさんに感じます。黒と金と紫というサイト構成がヤンチャ感ありヒョウ柄にマッチ。


 サーバルも基本的には単独行動のネコ科ですから、群れで行動するイヌなどに比べると圧倒的に無表情なのが写真を眺めているとよくわかります。けものフレンズにおけるサーバルちゃんの棒読み風のセリフはそういったネコ科の無表情さを表現しているらしく、深く納得しました。私はゼーガペインの花澤香菜さんもソウルイーターの小見川千明さんも大好物なので、見始めたときに好意的な方向で気になって調べると、尾崎由香さんは決して棒読みの声優ではなかったんですよね。なにか意図があってああいう演技なんだなとは思ってたんですが(サーバルの記憶が失われているらしき描写があったので、生まれかわりたてであるのを表現しているのかな、などと考えていた)、なるほど、うちの猫も無心で遊んでいても常に無表情だ。無表情だけど内心「たーのしー!」な気持ちだとすれば、あの演技だ……。けものフレンズも尾崎由香さんもすごい……。


 というわけで、おすすめの原作関連本です。原作サーバルを眺めて様々に思いを巡らせましょう。


sotoneko.net

著者の南幅俊輔さんのサイト。「外猫図鑑」の「毛色一覧表」が面白い。圧倒的な物量で攻めてくるキジトラ。なぜかサビ猫をみかけると気になってしまいサビ猫特設コーナーがあるのもすごく気持ちわかる。それにしても田代島で猫に目覚めて10年も経たないうちにお仕事が猫科で染まっていらっしゃる印象。猫の洗脳力の恐ろしさよ。